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産業技術人材の成長と育成環境に関する調査

我が国においては、以下のように技術系人材を取り巻く環境が変化している。

・技術の高度専門化・細分化:技術の高度専門化・細分化が加速し、製品開発のバリューチェーンの中で一人の技術者が取り扱う技術分野が狭く深くなっている。

・ビジネスサイクルの短期化:新興諸国の追い上げなどグローバル競争が激化し、特定の技術を収益の基礎とするビジネスサイクルが短期化している。

その結果、①技術者が特定の分野で蓄積した知見やノウハウが通用する期間が短期化し、十分に発揮する機会が得られないことや、②派遣技術者などの短期雇用、特定技術のアウトソーシングなどに依存する傾向が増し、企業に技術ノウハウが蓄積されず、また、③安定的な雇用の下で一定期間を通じて技術を身につける企業研修体制が崩壊し、技術者個人が新たな技術ノウハウを身につける機会が失われている。

グローバルな競争の中で、オープン・イノベーションが鍵となっているが、これを支える人材の育成環境が必要である。そのため、企業としても、以上のような実務環境を前提としながらも、新たな市場の展開の先をみることができるような幅広い視点を有し、自ら有する技術・ノウハウに隣接、または関連する分野の技術的知見を積極的に身につけられるような取組みを行うことが求められている。

本調査においては、これらの状況を踏まえて、半導体産業を中心とした技術系人材の成長と育成環境について調査を行ったものである。
(経済産業省委託)

産業技術人材の成長と育成環境に関する調査

2014年04月01日 更新
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