２１世紀は、近代化のなかで傷ついてしまった環境、人を回復するところからはじまる。「地球温暖化」に代表される環境の問題、「癒し」や「スローライフ」を求める人の問題を都市・国家のなかでどのように解決していくかが鍵となる。
一方、堺は、かつて日本と世界を結ぶとびきりのノードであった。打刃物、茶の湯など堺から日本へひろがったものも多々ある。ポルトガルやオランダ、切支丹といった外来文化にも敏感に反応し、日本流に編集してみせた。堺は、日本のなかでも「感度の高い都市」であった。
そのような時代認識の中で、我々は「五感都市SAKAI プロジェクト構想」を提唱した。それは、近代化のなかで傷ついてしまった環境（地球）・五感（人）を修復・回復し、人と環境が対立することなく「自然」と豊かな「五感都市」を堺において構築し、日本全国、世界へ向けて「五感都市SAKAI」を発信しようとするものである。

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