ジョイント・ディグリー・プログラム(以下「JDプログラム」という)とは、連携する海外の大学との間で開設された共同プログラムを修了した際に、複数の大学が共同で単一の学位を授与するものである。ジョイント・ディグリー制度は、2014年11月14日付けの大学設置基準等の省令改正により導入された。それまでは、複数の連携する大学間で開設された同じ学位レベルの共同プログラムを修了した際に、各大学がそれぞれ学位を授与するダブル・ディグリー・プログラムがあったが、この制度により単一の学位の授与が可能となった。
本調査研究では、制度創設後5年が経過しようとするJDプログラムを、ダブル・ディグリー・プログラムとも比較しつつ、これまでの各大学の取組みの成果及び課題等について調査し、先行研究を踏まえつつ分析・整理を行った。今後、より多くの大学において国際共同学位プログラムの活用がなされるに当たり参考となる方策を提示することを試みた。
(文部科学省委託)