本報告は、「知」の集積と活用の場による研究開発モデル事業の「アミノ酸の代謝制御性シグナルを利用した高品質食肉の研究」(研究代表機関、東京大学大学院農学生命科学研究科、研究期間平成29年2月~令和3年3月)のうち研究項目4「グローバル展開(高品質食肉の流通・販路の開発とモデル事業化の定着)」に関する分担研究の成果の一部である。
我が国は農林水産物の海外輸出を増加させるべく、最近では、「農林水産物・食品輸出本部」を令和2年4月に農林水産省に設置している。豚肉の輸出額の2030年度目標は60億円で、2020年度実績では16億円であった 。目標実現に向かっては市場開発の必要がある。
本調査研究の目標は海外の成熟しているアジアの豚肉市場に、我が国の特徴ある霜降り豚肉輸出の可能性を探ることである。
霜降り豚肉のアジア輸出を探る