我が国で販売されている健康食品については、その多くが先進諸国においても販売されているが、その規制状況や安全性評価基準・評価方法などについては、国ごとに異なっている。日本の特定保健用食品においては個別製品ごとに安全性評価が行われているが、「いわゆる健康食品」については、特段の安全性評価はなされていない。健康食品の安全性の評価を今後、より適切に進めるとともに、国際協調の観点からも諸外国の規制動向や評価動向を把握することが必要となっている。
本調査報告書においては、先進国(米国およびEU諸国)における健康食品に関する規制や、国際機関の定めた安全性評価のためのガイドライン等について現地ヒアリングを含め体系的に調査を行い、内閣府食品安全委員会での安全性評価基準の検討に資することを目的とした。