近年の急激な社会構造の変化によって、工芸関係者の間で伝統的な工芸技術に用いられる用具・原材料の入手困難が深刻化し、制作活動や伝承者養成等に支障が出るなど伝統工芸の維持・継承が難しくなっており、その量的・質的な維持・安定供給が急務であり、関連技術保持への影響等を正確に把握し、伝統工芸各分野の持続的展開に活かしていく必要がある。そこで、本調査事業では、経済産業省、(一財)伝統的工芸品産業振興協会など関係機関の相互協力のもと、実地調査を行い、用具・原材料の持続的供給等に資する施策策定を目的として実施したものである。
(文化庁委託)
令和元年度伝統工芸用具・原材料に関する調査事業