国では、平成23年より「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」事業を展開し、各大学において、リサーチ・アドミニストレーター(以下、URA)を配置し増加が図られてきた。他方、URAに求められる役割は、整備事業の開始から6年が経過し、当初の研究プロジェクトの企画立案及び進捗管理などの研究者をサポートする役割のみならず、大学等の経営や戦略策定に寄与する役割など、規模や特色の違いなどにより、URAに対して求める役割に多様性が生じてきている。また、国においては、大学等機関に、民間企業からの投資を拡大させるため、「日本再興戦略2016」(平成28年6月閣議決定)において目標設定が行われ、大学と企業との橋渡しを担う人材(URA等)への期待は大きくなっている。
本調査では、本格的な産学官連携の推進に資する好事例等収集し、事例集の作成を行うとともに、URAの質保証を図るため、研修カリキュラム、スキル認証のモデルの整理、URA人材のデータベース化及び採用マッチングシステムのモデル等を作成した。(文部科学省委託)