グローバル化が進む社会においては、首都が被災した場合、この影響が国内だけに留まらず、社会経済等の様々な分野において、国際的な規模で影響が広がることが懸念される。
本調査では、国内外で過去に大都市を襲った災害等が国際的にいかなる影響を与えたのかについて、地域性、災害等の種類、都市の規模等を考慮、事例を抽出し、その事例分析により、被災した中枢機能における情報収集・伝達及び応急対策をはじめ、復旧プロセスや事後対策、課題について整理検討を行った。
また、首都の中枢機能が諸外国の社会経済といかなるつながりや連関性を持っているかについて、災害等における機能マヒが諸外国へ及ぼすと考えられる影響の内容や程度について分析した。