◆シンポジウム「未来学ルネサンス」◆

  ・ 日時 平成19年7月24日(火) 10:00〜16:30

  ・ 場所 日本科学未来館 (みらいCANホール)

  ・ 共催 財団法人 未来工学研究所
  ・ 後援 日本科学未来館
  ・ 協賛 財団法人新技術渡辺記念会

◇シンポジウム概要◇

 午前10時、日本未来学会会長、財団法人未来工学研究所副理事長の林 雄二郎の挨拶から開演。続き財団法人未来工学研究所研究者3名による「未来学最前線」と題した研究発表3題を午前中に実施。演題と発表者は次のとおり。

T.不安定な未来 −調和型世界の展望−
     稗田 浩雄(本会常務理事、財団法人未来工学研究所理事 技術・国際関係研究センター長))。

 U.日本の未来 −活力ある人口減少社会シナリオ−
   
和田 雄志(本会常務理事、財団法人未来工学研究所 21世紀社会システム研究センター長)。

 V.技術の未来イノベーション創出のために−
   
菊田 隆(財団法人未来工学研究所 科学技術政策研究センター長)。

 午後からは、1時30分より東京大学名誉教授の月尾嘉男氏による基調講演。演題は人間が想像した未来・科学が創造した未来」。偉大な発見を起こすことや無駄をなくすために、われわれは想像力をもっと使わなければならない、新たな技術革新、経済活動、社会秩序をつくるフロンティアを目指せと話された。フロンティアは情報通信、ゲノム、ナノ、脳科学、環境問題など多くの分野にあるという。「未来を開拓するために必要なものは想像力である」など話された。

 午後2時45分よりパネルディスカッションを実施。論題はロボット化社会 −ロボットの人間化VS.人間のロボット化−」。コーディネータ、パネリストは次のとおり。

コーディネータ:長谷川 文雄    JR東日本フロンティアサービス研究所所長
                      日本未来学会常務理事

パネリスト:  瀬名 秀明    作家 東北大学機械系特任教授
           山海 嘉之        筑波大学大学院教授
           渡部 直也    株式会社ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン 取締役
           元村 有希子       毎日新聞 科学環境部記者
           長谷川 洋作       財団法人未来工学研究所 常務理事 研究所長
                        日本未来学会事務局長

 ロボットはある程度自律的に動かないといけないが、製造側の責任がどこまでなのか線引きが難しくなる。たとえば、どこまで学習させた状態でお客に引き渡すのか、ロボットが問題を起こした場合誰が責任を取るのか。また軍事用ロボットは日本でも考えておかないといけない課題等、多岐に渡り論議された。
シンポジウム全体において、ほとんどの方に満足して頂ける内容になった。


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